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ゲーム・アニメ・ラノベについて書いていこうと思っています

凍りつく世界で最後まで君と 『さいはての終末ガールズパッカー』を読ませていただきました

リュウです。今回は電撃文庫様より『さいはての終末ガールズパッカー』を読ませていただきました。 f:id:ryuunogamenikki:20211027215409j:plain

『さいはての終末ガールズパッカー』ってどんな作品?

この作品は著者「藻野 多摩夫」、イラストレーター「みきさい」で贈られる、終末系ファンタジー小説です。

著者の藻野先生は同じく電撃文庫様より『オリンポスの郵便ポスト』や『できそこないのフェアリーテイル』などの作品を出しています。 f:id:ryuunogamenikki:20211027215805j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211027075136j:plain

イラストレーターのみきさい先生は色使いが本当に綺麗なお方で、pixivで多くの可愛い女の子のイラストを描いていらっしゃるので是非ご覧ください! https://www.pixiv.net/users/22547711

登場するメインキャラ

主人公「レミ」 亡き祖父を継いで人形技師になるのが夢の16歳の少女。リーナを修理するため、《楽園》エリシウムを目指し、生まれた村を旅立つ。性格は明るく元気で、好奇心旺盛。物をなんでも分解しようとする癖がある。 リーナが大好き。

レミの1番の友達「リーナ」 見た目は14歳ほどの自動人形(オートマタ)の少女。2000年前に製造され、記憶を失っていたが、レミに助けられ、共に旅をすることに。控えめな性格で、いつもレミに振り回されている。左手が動かない。ツッコミ兼、レミの暴走を止める係。レミが大好き。

↓左の少女がレミで右の少女がリーナ f:id:ryuunogamenikki:20211027074429j:plain

あらすじ

記憶を失った自動人形《オートマタ》の少女リーナ。出来損ないの人形技師でトラブルメーカーのレミ。百億歳を過ぎた太陽が燃え尽きようとする凍える世界で二人は出会った。

「ねえ、レミ。私、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだ」 「リーナは私が直してあげるから!」 人類の文明が滅んだ世界で、頼る者もいない。それでも壊れかけた人形の死を食い止めるため、二人の少女は東の果てにあるという《楽園》を目指す。 ――きっと間に合わない。でも、最後の最後までレミと一緒にいたい。 終わりゆく世界で二人の旅は続く。

感想

人間の少女と自動人形の少女が極寒の滅びかけた世界で《楽園》を目指す。という終末系ファンタジーの王道を往くストーリーでした。人間とロボット?の組み合わせでは基本的に体力の限界や運動能力の限界などの影響で人間の方が弱く描かれるイメージがあるのですが、本作ではニーナが「左手が動かない」「人にゼンマイを巻いてもらわなければ動けない」などの欠点を抱えているため、人側が支える構図になっているのが印象的でした。

辛く、非常な現実に抗う少女達を描いた名作です。終末系ファンタジーが好きな人、百合が好きな人、旅物語が好きな人には是非ともおすすめしたい作品です!

この作品が気になったという方は下のAmazonのリンクからチェックしてみてください!

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

作画もストーリーも最高峰 『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を見させていただきました

今回は京都アニメーション様より『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を見させていただきました。 f:id:ryuunogamenikki:20211026075547j:plain

ヴァイオレットエヴァーガーデン』ってどんな作品?

ヴァイオレットエヴァーガーデン』は暁佳奈先生の小説を原作とするアニメーション作品で、京都アニメーション大賞大賞受賞作です。2021年現在、大賞を受賞したのはこの作品しかありません。

ジャンルはファンタジーで、【自動手記人形】と呼ばれる代筆屋の少女を主人公に、話が展開されていきます。

アニメは13話+OVAで構成されていて、映画化も2回されています。

登場するメインキャラ

主人公「ヴァイオレット・エヴァーガーデン(CV:石川由依)」 幼い頃から女子少年兵として大戦に参加し、戦闘能力もかなり高かったが、大戦の最中に両腕を失う。戦うことしか知らなかったため、人の気持ちを理解したり、自分の気持ちを表現することをまだ知らない。戦場で上官のギルベルトから告げられた「ある言葉」の意味が分からずにいたが、人と人を繋ぐ代筆の仕事と出会い、その意味を探し始める。 f:id:ryuunogamenikki:20211026075533j:plain CVの石川由依さんは『進撃の巨人』のミカサや、『アズールレーン』のエンタープライズの声も担当しています。 f:id:ryuunogamenikki:20211026082217j:plainf:id:ryuunogamenikki:20211026082219j:plain

「ギルベルト•ブーゲンビリア(CV:浪川大輔)」 代々続く貴族の名家に生まれ、陸軍少佐となった青年。 戦時中、幼いヴァイオレットに出会い、ともに帝国軍と戦った。戦時中にヴァイオレットを庇い、行方不明に。 ヴァイオレットにとって何よりも大切な存在。 f:id:ryuunogamenikki:20211026144335j:plain CVの浪川大輔さんは『HUNTER×HUNTER』のヒソカや、『東京喰種』の有馬貴将などの声も担当しています。 f:id:ryuunogamenikki:20211026145643j:plainf:id:ryuunogamenikki:20211026145645j:plain

「クラウディア・ホッジンズ(子安武人)」 ギルベルトの士官学校時代の親友。 陸軍中佐だったが、戦後は軍を離れてC.H郵便社を立ち上げた。 ギルベルトからの頼みでヴァイオレットの面倒をみている。 人好きのする性格から、商人としても才覚を発揮しつつある。 f:id:ryuunogamenikki:20211026152507j:plain CVの子安武人さんは『Re:ゼロから始める異世界生活』のロズワールや、『進撃の巨人』のジークなどの声も担当しています。 f:id:ryuunogamenikki:20211026153015j:plainf:id:ryuunogamenikki:20211026153018j:plain

あらすじ

感情を持たない一人の少女がいた。 彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。 戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。 戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。 ――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙

――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙

――飾らないありのままの恋心をつづった手紙

――去りゆく者から残される者への最期の手紙

手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。 これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。

感想

やはりこの作品の魅力はなんといっても作画でしょう。水の表現、ファンタジー世界の街並み、キャラクターの表情、全てが最高峰です。

感情の起伏が少ない少女が手紙を通して、様々な人と出会い、成長していくというストーリーだからこそ、若者だけでなく、50代、60代にも人気なんだなぁと感じました。

曲も本当に素晴らしく、特にedの「みちしるべ」は流れるタイミング、歌詞が完璧すぎて、何度も泣かされましたw

作画が綺麗な作品を見たい人、泣きたい人にはぴったりな作品だと思います!是非ご視聴ください!

今回は京都アニメーション様より『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を見させていただきました!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

ここ数年で1番の神作 『葬送のフリーレン』を読ませていただきました

皆さんこんにちは、リュウです。今回は少年サンデー様より『葬送のフリーレン』を読ませていただきました。 f:id:ryuunogamenikki:20211023091235p:plain

『葬送のフリーレン』ってどんな作品?

『葬送のフリーレン』は原作「山田鐘人」作画「アベツカサ」で贈られる後日譚(アフター)ファンタジーです。マンガ大賞2021では大賞に選ばれ、10月23日現在、単行本は5巻まで出ています。

原作の山田先生は同じく少年サンデー様より『名無しは一体誰でしょう?』や『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』を出しています。どちらもサンデーうぇぶりというアプリで3話まで無料で読めるので是非読んでみてください!『葬送のフリーレン』が好きな方には『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』が特におすすめです! f:id:ryuunogamenikki:20211023095230j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211023095234j:plain

登場するメインキャラ

主人公「フリーレン」 魔王を倒した勇者一行の魔法使い。エルフだから長寿。ドライ。魔法オタクで宝箱(ほぼミミック)大好き。

勇者「ヒンメル」 魔王を倒した勇者一行の勇者。仲間と人助け大好き。自称イケメンで、世界各地で自分の銅像を造ってもらっている。すでに死亡。

僧侶「ハイター」 魔王を倒した勇者一行の僧侶。僧侶のくせにお酒大好き。フリーレンからは生臭坊主とよく言われる。いつも笑って誤魔化す。フェルンの育ての親。すでに死亡。

戦士「アイゼン」 魔王を倒した勇者一行の戦士。ドワーフなので長寿。寡黙なツッコミポジション。まだ生きている。

↓左からハイター、フリーレン、ヒンメル、アイゼン f:id:ryuunogamenikki:20211023111729j:plain

フリーレンの弟子「フェルン」 戦災孤児で、僧侶ハイターに育てられた。フリーレンに魔法を教えてもらい、魔法使いとなる。フリーレンの面倒見たり、ツッコんだり。

戦士「シュタルク」 戦士アイゼンに育てられた若き戦士。とても...とても臆病。でもそんなところが戦士の資質。

↓フリーレンの左にいるのがフェルン、右にいるのがシュタルク f:id:ryuunogamenikki:20211023114854j:plain

あらすじ

魔王を倒した勇者一行の魔法使い、フリーレンは勇者ヒンメルの死に何故自分が悲しんだのか分からず、『人を知るため』に旅に出る。旅の中で出会う多くの人々に対してフリーレンはなにを想うのか——。悠久の時を生きる魔法使いたちの、本格後日譚(アフター)ファンタジー

総評

この作品の1番の魅力はなんといってもその世界観です。本作は魔王に支配された世界ではなく、魔王を倒した後の世界を舞台としています。

「勇者ヒンメルに助けられました」「ヒンメルならそうする」 この作品は勇者ヒンメルを軸に回っています。しかしその勇者は1話で死亡してしまう。作品が進むごとに、勇者ヒンメルというキャラが深掘りされていけばいくほどに、1話の重みがどんどん増していく。そんな不思議な作品です。ファンタジーが好きな人、旅をする作品が好きな人、魔法バトルが好きな人、全ての人におすすめできるほど完成度の高い作品です!

今回は少年サンデー様より『葬送のフリーレン』を読ませていただきました!この作品には「たった十年の冒険。人生の百分の一。その百分の一がお前を変えたんだ。」や「そうだね。ヒンメルならそう言う。」など魅力的なセリフが多く出てきます。アベツカサ先生のTwitter2話、サンデーうぇぶりというアプリで3話まで無料で読めるので是非読んでみてください!

↓アベツカサ先生のツイート https://twitter.com/abetsukasa/status/1371750835516895239?s=21

↓サンデーうぇぶり https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%81%86%E3%81%87%E3%81%B6%E3%82%8A/id1252920795

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

絵も文章も美しすぎるライトノベル 『春夏秋冬代行者』を読ませていただきました

皆さんこんにちは、リュウです。 今回は電撃文庫様より『春夏秋冬代行者』を読ませていただきました。この作品は上下の全2巻で完結しています。 f:id:ryuunogamenikki:20211022104710j:plain

『春夏秋冬代行者』ってどんな作品?

『春夏秋冬代行者』は著者「暁佳奈イラストレーター「スオウ」で贈られるファンタジー作品です。

著者の暁佳奈先生は『春夏秋冬代行者』のほかに、アニメ・映画化されて一躍有名になった『ヴァイオレットエヴァーガーデン』をKAエスマ文庫様より出されています。 f:id:ryuunogamenikki:20211022105307j:plain

イラストレーターのスオウ先生はTwitterのフォロワー数が22万人以上の超人気イラストレーターさんです。pixivで数多くのカッコいいイラストを投稿されているので、是非ご覧ください! https://www.pixiv.net/users/572026

あらすじ

世界にはしか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削りを創った。やがて大地の願いによりも誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たすものは【四季の代行者】と呼ばれた———。これは季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。

登場するメインキャラ

春の代行者「花葉雛菊」 『生命促進』の能力を持つ。四季の代行者を欲しがる賊に誘拐されたまま、約10年間行方が知れなかった。冬の代行者である狼星に幼い頃から想いを寄せている。

雛菊の従者「姫鷹さくら」 誘拐された雛菊を10年間ずっと探し続けた。主を守れなかったことを非常に悔いている。凍蝶のことを師弟愛以上に慕っていたが、とあるきっかけで激しく憎むようになった。同じく狼星にも当たりがかなりキツい。 ↓左がさくらで右が雛菊 f:id:ryuunogamenikki:20211022183041j:plain

夏の代行者「葉桜瑠璃」 『生命使役』の能力を持つ。明るく優しい性格だが、姉にはどうしても素直になれない。あやめが護衛官を辞めることに強く反対している。

瑠璃の従者「葉桜あやめ」 瑠璃の姉であり従者。自身の結婚を機に護衛官を卒業する予定。瑠璃には幼い頃から振り回されているが、彼女の幸せを願っている。 ↓左があやめで右が瑠璃 f:id:ryuunogamenikki:20211022184923j:plain

秋の代行者「祝月撫子」 『生命腐敗』の能力を持つ。代行者としての任期が最も浅く、本人も幼い。竜胆に大いなる信頼と好意を寄せている。

撫子の従者「阿佐美竜胆」 護衛官の仕事をビジネスとして割り切ってるつもりの従者。周囲からはそう見えていない。本人も自覚なしに撫子を過保護に守っている。 ↓左が竜胆で右が撫子f:id:ryuunogamenikki:20211022190920j:plain

冬の代行者「寒椿狼星」 『生命凍結』の能力を持つ。初恋の相手である雛菊が、自分のせいで誘拐されてしまったことに長らく苦しみ続けている。

狼星の従者「寒月凍蝶」 狼星が幼い頃から彼に使えている従者。さくらの剣の師匠でもある。雛菊やさくらを守れなかったように狼星と同じく自責の念を抱いている。 ↓左が凍蝶で右が狼星 f:id:ryuunogamenikki:20211022191921j:plain

総評

ヴァイオレットエヴァーガーデンの暁先生ということで読む前からかなり期待していたのですが、その期待をはるかに超える完成度でした。四季を顕現させる現人神という設定と、暁先生の美しい文章が本当によくマッチしていて、とても幻想的な世界観を生み出していました。ストーリーの方もバトルシーンが非常に多く、終始ハラハラしっぱなしでした。美しいファンタジー作品を読みたい!という方にとっては至高の1冊となると思います!

この作品が気になったという方は下のAmazonのリンクからお買い求めください!

今回は電撃文庫様より『春夏秋冬代行者』を読ませていただきました!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

幸せってなんだろう 『死にたがりの聖女に幸せな終末を。』を読ませていただきました

皆さんこんにちは、リュウです。 今回は電撃文庫様より『死にたがりの聖女に幸せな終末を。』を読ませていただきました。f:id:ryuunogamenikki:20211020135243j:plain

『死にたがりの聖女〜』ってどんな作品?

この作品は著者「西塔鼎」、イラストレーター「Enji」の『いつかず』コンビで贈られる1巻完結のファンタジー・ドキュメントです。

西塔先生は同じく電撃文庫様より『いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために』や『戦争殺しの姫君と六人の家臣たち ウォ-ロック・プリンセス』などの作品を出されています。 f:id:ryuunogamenikki:20211020135712j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211019154019j:plain

Enji先生は色使いが本当に美しいイラストレーターさんで、pixivで数多くのイラストを描かれているので是非チェックしてみて下さい! https://www.pixiv.net/users/14205429

登場するメインキャラ

語り手の【調律官(ウォッチャー)】 常に仮面を被り、寡黙な性格をしている。表向きは【聖女(アーティファクト)】たちのメディカルサポートのために国から派遣された人物とされている。だが裏向きは...? 聖女たちからは慕われており、「先生」と呼ばれている。 f:id:ryuunogamenikki:20211020140950j:plain

メインヒロインの「九重(ここのえ)」 初期に造られた聖女で、現在唯一実戦投入されている。「腐敗」という強力な異能を有しており、敵国からは「舞踏する死神(ダンス・マカブル)」と呼ばれ、恐れられている。 性格は明るく、人当たりも良い。「先生」のことが好き。 f:id:ryuunogamenikki:20211020141359p:plain

九重と同じく最古参の聖女「八刀」 初期に造られたことから、九重と同じく『一桁台(ファーストコード)』と呼ばれている。「事象視」という異能を有している。ある理由から「先生」に対する当たりがキツい。f:id:ryuunogamenikki:20211020142148p:plain

60番目に造られた聖女「六花」 「加速」の異能を有していて、聖女たちの中でもひときわ快活な性格。三七守と仲がよく、いつも訓練などでコンビを組んでいる。 f:id:ryuunogamenikki:20211020142923p:plain

37番目に造られた聖女「三七守」 小柄でやや内気な聖女。「絶対防御」の異能を有している。心臓が生まれつき弱く、よく「先生」の世話になっている。六花と仲がよく、いつも訓練などでコンビを組んでいる。 f:id:ryuunogamenikki:20211020143136j:plain

あらすじ

「連邦」と「帝政圏」の戦争。泥沼化した戦局を打破するため、「連邦」側はある禁忌に手を染めた。 禁忌によって生み出されたモノの名は、【聖女(アーティファクト)】。短命という代償と引き換えに強力な異能を保有する"少女型人工生命体"。 しかし終戦が見え始めると、彼女たちの投入は見送られ、ついには「箱庭」と呼ばれた秘匿訓練施設ごと抹消、闇に葬られようとしていた——。

総評

まず最初に、この作品は1巻完結ですが、『いつかず』を読んでいると、数倍楽しめます。 『いつかず』について書いたブログはこちら↓ https://t.co/dElG6zn13I

『いつかず』は戦時中、『死にたがりの聖女』は終戦後をメインに描かれています。「兵器」として使い道を失われた聖女たちは何を想い、どんな選択をするのか、読めば読むほどハラハラドキドキが止まらなくなる作品でした。

この作品には著者すら蛇足と呼ぶほどの短い後日談があります。読んでも読まなくても良い、そんな蛇足のような後日談が。大体の人は読んで後悔するでしょう。しかし、個人的には読むことをおすすめします。彼の物語から目を逸らさぬように。

そして後日談のさらにその後の物語もあります。こちらは書籍化されていないのですが、カクヨムから無料で全部読めるので是非読んでみてください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054890437690

今回は電撃文庫様より『死にたがりの聖女に幸せな終末を。』を読ませていただきました!この作品が気になったという方は下のAmazonページから是非お買い求めください!

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

これは「おわりの物語」 『いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために』を読ませていただきました

皆さんこんにちは、リュウです。 今回は電撃文庫様より『いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために』を読ませていただきました。 タイトルが長いので今後は『いつかず』と略したいと思います。

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『いつかず』ってどんな作品?

『いつかず』は著者「西塔鼎」、イラストレーター「Enji」で贈られる1巻完結の戦記ファンタジーです。 f:id:ryuunogamenikki:20211019120655j:plain 西塔先生は同じく電撃文庫様より『死にたがりの聖女に幸せな終末を。』や『戦争殺しの姫君と六人の家臣たち ウォ-ロック・プリンセス』などの作品を出されています。 f:id:ryuunogamenikki:20211019154017j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211019154019j:plain

Enji先生は色使いが本当に美しいイラストレーターさんで、pixivで数多くのイラストを描かれているので是非チェックしてみて下さい! https://www.pixiv.net/users/14205429

登場するメインキャラ

主人公の「レンカ」  「帝政圏」と永く戦争している「連邦」所属の少年兵で、年は16。死亡率が高いと言われる前線部隊の少年兵の中ではかなり長く生き残っており、仲間からは【不死身(サバイバー)】と呼ばれている。体格は小柄。

ヒロインの「四月」  レンカたち歩兵部隊の前に現れた謎の少女。氷と雪を操り周囲を凍結させる異能を持ち、その圧倒的な力によって戦況を一変させた。連邦の兵士たちからは『氷棺(ひつぎ)の聖女』と呼ばれている。

レンカと同じ部隊の「カイ」  レンカとは同じ部隊、同じ少年兵として共に激戦を乗り越えてきた。いつも飄々としているが、いざというときは頼りになる一面も。

もう1人のヒロイン「シャル」  レンカ・カイと同じ部隊の兵士。かなり珍しい少女従軍者で、レンカにやや気があるようだ。少女とはいえ何度も死線を乗り越えてきたため、思い切りがよく、危険な行動も厭わない。

あらすじ

少年兵レンカはその日、奇跡を見た。 それは、春に降る雪。血みどろの最前線に降り、あらゆる敵を凍てつかせる雪。 その奇跡を起こした少女は、こう呼ばれていた。『氷棺の聖女』と——。 レンカと少女はふとしたことから出会い、二人は少しずつ、その距離を縮めていく。 だが、彼らは忘れていた。 少年が「ただの兵士」であることを。 少女が「絶対の兵器」であることを。

これは愚かな少年と、幸せではない少女の出会いと、そして、別れの物語。

総評

この話はある軍人の回想という体で展開されます。おわりの物語、悲劇の物語、そんな文が帯に書かれていたので、読み始める前はハッピーエンドを期待していませんでした。しかし、読んでいるうちにハッピーエンドを願わずにはいられなくなる、そんなお話でした。戦争の悲惨さ無情さがリアルに表現されていて、とても臨場感がありました。戦記ものが好きな人はきっと気にいると思います! ちなみにこの本は『死にたがりの聖女に幸せな終末を』の前日譚に当たります。発売されたのは『死にたがりの聖女』の方が先ですが、個人的には『いつかず』から読むのをおすすめします!

『死にたがりの聖女』は明日ブログに書くので、そちらも是非ご覧ください!

今回は電撃文庫様より『いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために』を読ませていただきました。 もしこの作品が気になったら下のAmazonページから是非お買い求めください!

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m

もう一度、あの空に—— 『雪の翼のフリージア』を読ませていただきました

皆さんこんにちは、リュウです。 今回は電撃文庫様より『雪の翼のフリージア』を読ませていただきました。 f:id:ryuunogamenikki:20211018103846j:plain

『雪の翼のフリージア』ってどんな作品?

この作品は著者「松山剛」、イラストレーター「ヒラサト」で贈られる、義翼をテーマとしたとても美しいファンタジー作品です。1巻完結のため、忙しい人でもサクッと読める内容となっています。

松山先生は同じく電撃文庫様より『雨の日のアイリス』、『氷の国のアマリリス』、MF文庫様より『君死にたもう流星群』などの作品を出されています。 f:id:ryuunogamenikki:20211018105610j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211018105614j:plain f:id:ryuunogamenikki:20211018105618j:plain

ヒラサト先生(平賀まつり)先生はpixivでも活躍されている方で、可愛いキャラを数多く描かれているので、是非チェックしてみてください! https://www.pixiv.net/users/38471

登場するメインキャラ

まずは主人公の「フリージア」 レース中の事故で一度翼を失った『飛翔士(ルーラー)』。元貴族だが、家事もできる。『天覧飛翔会(グラン•ルーラ)』という大会に対して並々ならぬ情熱を持っている。

義翼職人の「ガレット」 天才義翼職人で普段は無愛想でぶっきらぼうだが、子供にだけは優しい。 ブッフォンというペガサスを飼っていて、ある重大な秘密を抱えている...

あらすじ

ここは翼をもつ人々が住む世界。レース中の事故で翼を失うまでは将来有望な飛翔士だったフリージアは、再び空を飛ぶために義翼職人であるガレットの元へ訪れた。 飛翔士たちの最高峰である天覧飛翔会に前代未聞の義翼で出場しようとするフリージアに対して最初は呆れるガレットだったが、フリージアの熱意と覚悟を目の当たりにし、彼女の義翼を作ることに。雪のような真っ白な義翼でフリージアは天覧飛翔会を制することができるのか———。

総評

ファンタジー世界で繰り広げられるスポ根ものを読むのは初めてだったので、とても新鮮な気分になれました。松山さんの文章の丁寧さとシンプルなストーリーが本作の魅力だと感じたので、大人よりもスポーツに打ち込んでいる小学生、中学生、高校生の方がこの作品を楽しめると思います。

この作品はフリージアとガレットの視点が交互に描かれる形式になっていて、フリージアの心情はもちろん、ガレットの心情も読み取りやすくなっています。その反面、1巻完結のためどうしてもエピソードが浅くなってしまっています。ガッツリとしたボリュームを読みたい!という人よりは、通勤・通学の時間にサッと読みたい!という人におすすめです。

今回は電撃文庫様より『雪の翼のフリージア』を読ませていただきました!松山先生の【花シリーズ】の残り2つ、『雨の日のアイリス』と『氷の国のアマリリス』も今後ブログに書きたいと思っています!楽しみにしていてください! 最後まで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m